羽毛の水分率
羽毛は生きている天然素材です。
化学繊維と異なり、吸湿性があるため、含有する公定水分率が定められています。
公定水分率は13%です。
(※羽毛の公定水分率は国際羽毛協会、JIS家庭用品品質表示法で定められています。
ちなみにポリエステルは吸水・吸湿性能がほとんどないため、公定水分率は0.4%となっています。)
例えば羽毛を重量で規定する場合など、公定水分率を超えて水分を含んでいると重くなり、実際の羽毛の重量はそれを下回るということになります。
羽毛ふとんなどの場合、水分の多い羽毛を充填してしまうと1kgだったものが、乾燥した際にはそれを下回ってしまいます。
羽毛ふとんの現場では、まず原料の初期段階で水分率を確認します。
湿気が多く13%を超えている場合は乾燥させて調整します。
この水分率管理をしっかり行うことが、羽毛ふとんを作る基本です。
羽毛ふとんの現場の作業マニュアルでは、羽毛洗浄時、パワーアップ(蘇生加工)時、羽毛ふとん充填時の3つの段階で水分率の確認を行っています。