リフレッシュ3ラインとリクレイム(回収&リサイクル)
羽毛の〝長生きのメンテナンス〟は、自然界が行うメンテナスと同じです。
水と空気と熱の力を使います。
貴重な天然資源である羽毛をできるだけ長く使うためのメンテナンスです。
〝長生きのメンテナンス〟は人にも必要ですが、羽毛と羽毛ふとんにも必要なのです。
〝長生きのメンテナンス〟には3つのリフレッシュ方法があります。
Refresh1 羽毛ふとんを、そのまま丸ごと洗って乾燥させる、いわゆる〝丸洗いクリーニング〟
Refresh2 羽毛ふとんを解体し、羽毛を取り出してから洗浄•乾燥、羽毛そのものを再生して、新しい側生地に充填して、おふとんを作る〝解体リニューアル〟
Refresh 3 丸洗いするほどではないが、臭いを取り、清潔にしたいという主に業務用のお客さまの要望に応えるための〝簡易洗浄ライン〟
3つの方法をご説明します。
それぞれのアイコンをクリックしてください。
羽毛ふとんの回収と再利用、リクレイムについてご説明します。
リクレイム
各社、各ブランドがグローバルなスケールで考え、行動するプロジェクトといえます。
羽毛ふとんの現場では台湾の工場で、原料羽毛を取り出し、洗浄・脱水・乾燥・選別・除塵工程を経て、品質の確認、清浄度、ニオイ、ホコリのチェックを行います。
検査に合格したリサイクル羽毛は、台湾から日本へと運ばれ、バージン羽毛とは明確に区別され、取り扱われます。
コンテナの入荷時には公的検査機関CILの検査員が立ち会い、羽毛のサンプリングを行い、バージン羽毛と同様に10項目以上の検査をし、
合格したものに対してのみ”CILリサイクル羽毛ギャランティーラベル”を発行、生まれ変わって、再び、私たちを暖かく包んでくれます。
リサイクル羽毛による羽毛ふとんはエコマークの認証を受けています。
リサイクル用羽毛ふとんの回収と搬送
1
羽毛ふとんの下取りサービスや業務用で長年使用され使わなくなった羽毛ふとんなどを回収後、仕分けして、圧縮梱包して、台湾の専門工場へ送ります。
羽毛ふとんの解体と羽毛の集荷
2
おふとんを解体、中の羽毛を取り出し、集めます。
羽毛ふとんの再生と品質検査
3
取り出した羽毛を、洗浄•脱水•乾燥•選別•除塵の工程にかけ、品質検査(清浄度/臭い/ホコリなどのチェック)を行います。
リサイクル羽毛として日本へ
4
完全に再生されたリサイクル羽毛は、他の羽毛とは一目で違いのわかる2色使いのベールに詰められ、圧縮梱包され、リサイクル羽毛として日本の工場へ送られます。
台湾で品質検査で合格した羽毛には〝リサイクル羽毛認定書〟が発行されます。
リサイクル羽毛認定証PDF
日本での再検査
5
日本に到着した羽毛は、工場に入荷時にCIL検査員立会いのもと、サンプリングを行い、新しい羽毛と同様に、10項目以上の検査を行います。
品質合格認定書
リサイクル羽毛製品の誕生
6
すべての工程において、他の羽毛と混ざらないように、しっかりと管理されたリサイクル羽毛は、アパレル商品や業務用の羽毛ふとんとして生まれ変わります。
認証を受けた製品にはエコマークが付きます。
リサイクル羽毛ふとんとバージン羽毛ふとんの比較
写真は、2017年5月31日に伸盛工場で実際にリサイクル羽毛を使った羽毛ふとんとバージン羽毛を使った羽毛ふとんを製造し、撮影したものです。
写真のリサイクル羽毛ふとんは、ホテルや旅館などの宿泊施設のプロユースとして、実際に使用されるものです。
リサイクル羽毛のクオリティ
リサイクル羽毛の品質は、バージン羽毛(未使用羽毛)とその性能において遜色なく、写真が示すように見た目も変わりません。
羽毛の蘇生力、再生能力が他に類のないほど優れているからです。
特筆すべきことは、現在リサイクルされている羽毛ふとんの中には、羽毛ふとんが一般に普及する以前の時代のものもあり、羽毛そのもののクオリティが群を抜いて良い場合があります。
このことは、羽毛の現場でも予想していなかったことで、バージン羽毛以上の高い性能を意味する数値が計測されることもあります。
さらに、台湾、日本両国の行き届いた蘇生システムと厳しい検査で、リサイクルであってもまったく安心して使用することができます。
今後、日本でもリサイクル羽毛の需要が伸びることが期待されます。
そのことで、貴重な天然資源である羽毛を、無駄な選択や差別をすることなく、ほぼ永久的に確保することが可能になります。