羽毛ふとんの現場
クレームが、品質を育ててる
羽毛の品質管理
いわゆる、品管の歴史は浅く、戦後の日本、昭和の〝企業戦士〟たちがその歴史を育ててきたといえます。
消費者の立場に立って、初めて製品のクオリティーを厳しくチェックしたのは、「暮らしの手帖」の創始者、花森安治です。
当時の欧米製品の品質の高さは「拝みたいほどだった。」と彼は述べています。
アメリカは消費者運動の草分け的存在です。現在もその一躍を担う雑誌、「コンスーマーリポート」を購読する人はたくさんいます。
そんな中でも、家電の良し悪しだけは家電の修理屋に聞けと言われています。
クレームや故障が、製品の品質を育てていくからです。
羽毛はネジや家電のように、工業規格品としての品質管理はできません。

天然素材であるがゆえに、さまざまな要因でその品質が変化します。良し悪しの判断基準も人の体感による部分が大きい商品です。
そんな羽毛の性能を数値化するにあたり、公的検査機関CILでは厳格で適切な検査内容と判定基準、そしてその膨大な検査結果を分析することで、優れた品質の保持に全力投球してきました。
羽毛ふとんの現場では、工場の天井まで積み上がった原料羽毛の蔵置から、CILと協同し、ランダムにサンプリングしたダウンボールひとつの顕微鏡目視に至るまでさまざまな局面で、品質管理を推進しています。
さらに、品質を維持するだけではなく、アレルGプラスを蒸着したAGP(アレルGプラス)羽毛のように、品質そのものを開発、新たな羽毛の価値を生み出しています。
品質管理1 〈羽毛原料〉

羽毛原料のサンプリングと品質検査

輸入された原料羽毛は全ロットの事前検査を実施します。
検査用試料のサンプリングには、CIL研究員またはCILより認可を受けた指導員が必ず立会い、原料羽毛のロット番号、数量、商品名、及びサンプリング日を正確に記載の上、検査室に持ち込みます。
サンプリングはランダムに選び、合計約150gを検査に使用します。
検査室では、バラシ箱に全量150gを入れ、良く撹拌し、75g相当の袋を2つ作成し、1つは検査用試料、1つは3年間保存用として使用します。
詳細:www.cil.or.jp/label/nintei/
羽毛原料サンプル写真1羽毛原料サンプル写真2

主な品質検査項目

羽毛専門の検査機関CILに検査を委託しています。
(1) 羽毛原料1gあたりの軽暖性能(WWR-m)
詳細:www.cil.or.jp/label/kensa/kensa01/
羽毛原料1gあたりの軽暖性能(WWR-m)イメージ
(2) 組成混合率 羽毛に含まれるダウン、フェザ-、ダウンファイバー、フェザーファイバー及び夾雑物などの質量比
詳細:www.cil.or.jp/label/kensa/kensa02/
組成混合率イメージ
(3) ダウンパワー / フィルパワー / かさ高 一定重量における羽毛のふくらみを数値化
詳細:www.cil.or.jp/label/kensa/kensa03/
ダウンパワー /フィルパワー /かさ高イメージ
(4) 鳥種混合率 グースまたはダックの質量比
詳細:www.cil.or.jp/label/kensa/kensa04/
鳥種混合率イメージ
(5) 清浄度 羽毛がどこまで清潔に洗浄されているか、羽毛を蒸留水で振とうし、ろ過した液を透視度計で確認
詳細:www.cil.or.jp/label/kensa/kensa05/
清浄度イメージ
(6) 酸素計数 羽毛がどの程度清潔に洗浄されているか、有機物の残留程度を測定
詳細:www.cil.or.jp/label/kensa/kensa06/
(7) ほこり 一定条件におけるほこりの発生度合い
詳細:www.cil.or.jp/label/kensa/kensa07/
ほこり測定イメージ
(8) におい 臭気計と官能検査で強い臭いや薬品臭、カビ臭を測定
詳細:www.cil.or.jp/label/kensa/kensa08/
におい測定イメージ
(9) 黒点 ホワイトダウンと称される羽毛に、グレー、ブラウン等の有色羽毛が混入しているか検査
詳細:www.cil.or.jp/label/kensa/kensa09/
黒点検査イメージ
(10) pH 羽毛はアルカリ性に弱いため、蒸留水で振とうし、ろ過した液のpHを測定し、耐久性を確認
詳細:www.cil.or.jp/label/kensa/kensa10/
PH試験イメージ
品質基準チェック項目
羽毛の性能品質の他、臭いなどネガティブ要件も品質基準としています。
組成混合率(ダウン率)家庭用品品質表示法による
ダウンパワー-3%まで
フィルパワー-3%まで
かさ高-3%まで
WWR-mラベル表示範囲内であること
清浄度800mm基準(検査誤差30%まで)
酸素計数4.8mg以下
pH4.0~7.5
臭いセンサー数値120以下・官能試験の合格
負荷臭い官能試験の合格
ホコリ粉塵指数1500以下
鳥種混合率グース表示する場合はグース率90%以上
黒点黒ホワイト表示する場合は黒点1.5%以下
品質基準運用マニュアルPDF
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品質管理2 〈蔵置方法〉
安全で収納効率の高いパレットラックを用いることで、商品別ロケーション管理と、特に原料羽毛への湿気の影響がないように、高床式パレットで通気性に優れた保管方法を採用しています。
羽毛収納パレット
品質管理3 〈工場内トレース〉
原料羽毛の「産地表示の適切な管理」に基づき、必要なトレース用書類を用意、同様に工場内トレースを整備•徹底管理しています。
何か不具合や点検の必要性が発生した際に、時間軸ですべての羽毛と羽毛ふとんの状況が即時把握できるように管理されています。

●トレース用書類内容:入庫報告/パワーアップ加工指示書と報告書/生産(充填)指示書/充填投入記録/充填日報/出荷指示書
品質管理4 〈各基準と規定〉
工場内での作業マニュアルを随時更新実施することで、常に品質を維持し、安全で安心な商品を提供することを使命としています。

●書類内容:製造物品質基準書/危険物管理マニュアル/パワーアップ作業マニュアル/充填作業マニュアルなど
アレルGプラス蒸着AGP(アレルGプラス)羽毛
アレルギーと臭いの問題解決に取り組んだAGP羽毛
allerG+
アレル物質、臭いの発生の抑制と抗菌に効果を発揮する〝アレルGプラス〟
羽毛のパワーアップの際に直接蒸着させることで、アレル物質や臭いの元凶をキャッチ、
それらに科学反応で吸着、水溶性物質に変化させ、無害にしてしまいます。
メンテナンスで洗い流して、完全に除去。
この効果は長期に渡り、持続します。
アレル物質と臭いの元を無害化、抗菌作用を発揮する、
”AGP(アレルGプラス)羽毛”を提供。
AGP Value1
高い安全無害性
アレルGプラス自体は安全無害な天然ミネラル化合物で、ベビー子供用品にも使用されています。
地球の栄養素ミネラルでできたアレルGプラスがアレルギー因子・ウイルス・ハウスダスト・花粉に吸着するメカニズム 吸着するメカニズム
抗アレル物質・抗菌効果/消臭効果(デオドラント効果)
アレルギーの原因となるホコリ、花粉、ダニの糞や死骸などを吸着し、低減させる効果を発揮します。
アレルギーの原因となる物質はほとんどがたんぱく質です。それを水に変えることで無害化します。
羽毛に施されているため、ナノレベルで内部に入り込んでくる物質を待ち受けてキャッチ、無害化します。

臭いの原因は、おもに汗や汚れを栄養にして繁殖する細菌が、その栄養分を分解することで発生します。
臭いのもとも、またタンパク質でできていますから、羽毛に蒸着しているアレルGプラスが、この細菌の増殖を制菌し、その結果消臭効果も発揮するわけです。
AGP Value3
羽毛ふとんメンテナンスによる効果と効果の圧倒的永続性
物理的にアレル物質をキャッチするだけでなく、漂う物質ですら化学反応で、吸着•抱え込んで放さない画期的な蒸着加工。
加工自体の永続性も非常に高く、繰り返し丸洗いを行っても、長期に渡り持続します。
(※JIS L 0217 103法に基づく20回洗濯実施後評価で有効性を確認。繊維自体に含浸処理した検体で試験)吸着したアレル物質や臭いの元(タンパク質が主成分)は水に変えられていますから、 羽毛ふとんのメンテナンスの際に、そのまま洗い流され、さらに安心して、使用し続けることができるわけです。
圧倒的な洗濯耐久性の理由
圧倒的な洗濯耐久性の理由
アレルGプラス成分が、水分散液1mlあたり10兆〜20兆個
膜となって羽毛を覆い尽くしています。
アレルGプラス加工を施したAGP(アレルGプラス)羽毛がSEKマーク(抗菌防臭)を取得
SEK
SEKとは「清潔」「衛生」「快適」の頭文字をとったもので、SEKマークは機能加工繊維製品の認証マークです。
安全性の確保を基本として、たしかな性能の維持に努めながら、一般社団法人繊維評価技術協議会(繊技協)が認証を行っています。
繊技協は、マークの信頼性を高めるために、抗菌防臭加工マーク(青)について製品認証機関に与えられるISO/IEC17065の認定を取得し、国際的製品認証機関として認められています。
アレルGプラス説明資料PDF
アレルGプラスの蒸着方法
原料羽毛のパワーアップの段階で、矢印の部分にアレルGプラスを投入、原料羽毛に蒸着されます。
アレルGプラスの蒸着方法アレルGプラス

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