羽毛ふとんの現場
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  • 「羽毛ふとんの現場」は、羽毛と羽毛ふとんのすべてを語るサイトです。
  • 「羽毛ふとんの現場」は、販売を目的としたサイトではありません。
  • 羽毛ふとんの価値と選び方、その製造方法等を詳しくご説明し、
    できるだけ多くの人に理解していただくことを目的としています。
  • いわば、知識や考え方の指標を内容とするブランドです。
  • ガイドラインでは、その根底となる考え方をご説明します。

RESERVE・リザーブ・保護

水鳥から、生命のギフト。
羽毛は厳しい寒さから命を守るためのかけがえのない天然素材です。
グースやダックが自ら生きるために、果てしない時間とともに進化させてきた類稀な素材です。
羽毛は食肉を得るためのバイプロダクツ(副産物)ですから、鳥たちはその命と引き換えに、
私たちに羽毛を供給してくれているのです。
限りある、かけがえの無いこの天然素材を尊重し、感謝するには3つの方法があります。

1 羽毛の性能を精一杯引き出して有効に使う。
2 羽毛ふとんの適切なメンテナンスを行い、100年使用をゴールとして使う。
3 リサイクルを促進し、リサイクル羽毛を活用する。

RESERVEには、貴重なものをたいせつに守りながら、むだなく使うという意味があります。
羽毛を知る出発点です。

RESOURCE・リソース・資源

羽毛は、ひとつ。
羽毛は自然界からのみ得られる、分け隔てないひとつの素材です。
素材はひとつですが、たくさんの性能を持っています。
グースやダックを食する国のそれぞれの産地から供給された羽毛の性能を
最高値に引き出し、無理無駄なく使うことが私たちにできることです。

羽毛の性能に変わる技術は持ちえませんが、
羽毛の性能を最高値に引き出す技術を進化させることはできます。

REVIVE・リヴァイヴ・蘇生

水で浄化し、熱と空気で蘇生させる。
長旅を終えて、羽毛ふとんの工場に届いた羽毛は、疲れ切っています。
これに再び命を吹き込む作業が「蘇生」です。
水による洗浄と空気と熱による乾燥が羽毛の生命復活の基本となる現場作業です。
羽毛が普段自らおこなっていることを、人の目、人の手、マンパワーでおこなっているにすぎません。
水と大気と太陽熱と、ときには風、雪、氷ですら、羽毛を育て強くします。
羽毛のパワーの源は、地球そのものなのです。

REINVENT・リインベント・改造

羽毛の性能を最適化する。
羽毛の性能を最適化し、さらにパワーを加えるのは羽毛ふとんの現場の仕事です。
そのために、さまざまなテクニックを開発、実践してきました。
また、それを実証するための検査機関と共に、数々の試験や検査に取り組んできました。

羽毛は産地で特定されるのではなく、性能を最適化して、さらにその性能を実証、検証する作業によって
はじめて、人が快適に使用できる製品としての価値を持つことができるのです。

羽毛はダウンボールと呼ばれる放射状の羽枝を持つ、小さなボールです。
わずか1gに1,000〜5,000個のダウンボールが存在します。
人が眠っている間、体温で温まった空気を抱え込んで逃さないのが、羽毛の基本のパワーです。
同時に、体から出る汗などの水分を、天然の蒸散作用で放出してくれます。
マイナス数十度の世界で、命を守るツールとなり得るのは羽毛しかないのです。
蘇生能力も含め、人類がどんなに最先端のマンメイドテクノロジーを開発しても完成できない、羽毛は奇跡の素材なのです。
羽毛の性能を最大限に引き出し、性能別に設計して、羽毛ふとんとして製品化することが羽毛ふとんの現場の仕事です。

REEMERGE・リイマージ・再興

リサイクル、リユースの代表、ペットボトル(2016ホテルレストランショウ)
100年使用
羽毛ふとんは丸洗いクリーニングと解体リフレッシュを組み合わせて行うことで、100年の使用が可能です。
購入後、気がつかないうちに10年は軽く過ぎてしまっている羽毛ふとんがたくさんあるはずです。
晴れて湿度の低い日に、おふとんを宙に泳がせるように広げると、ふっくらと膨らんでくるのが羽毛ふとんです。
一見、だいじょうぶそうですが、実はかなりの水分を吸っているため、羽枝がじゅうぶんに伸びることができず、塊になりつつあります。
側生地にも汚れや傷みの他、ミクロの埃やダニの死骸などのアレルギーの原因となる物質が付着しています。
傷んだ側生地はダウンプルーフ(ダウンの飛び出しを防ぐ加工)も弱っています。
中身のダウンを洗って乾燥させると、生き返ります。
新しい側生地に充填すると、新しいおふとんが再興され、また10年、20年と使用できるのです。
詳しくは〝羽毛ふとんのリフレッシュとリサイクル〟のメニューをごらんください。

REDEFINE・リディファイン・再定義

羽毛を知ると、一生あたたかい。
羽毛ふとんは、その性能を可視化し設計できるアイテムです。
ひとくちに軽くてあたたかいと言っても、どのくらい軽いのか、また人によってどのくらいのあたたかさが快適なのか、それぞれ異なります。
使う人に合わせた性能を設計できるのが、羽毛ふとんの現場です。

いちばん大切なのは軽暖性能ですが、これはTOGやWWRの数値で表現できます。
例えば、TOG16に設計すると、基本的に暖房なしの真冬の部屋で、じゅうぶんにあたたかい設計のおふとんになります。
また、WWR200というと、ダウン率90%以上のハイダウンで(ダウンとスモールフェザーの割合)、かなり軽いおふとんになります。
このように設計された性能を数値化して可視化することで、より確実に最適な羽毛ふとんをお選びいただくことが可能です。

羽毛ふとんの価値は長い間、羽毛の産地国や、ホワイトやシルバー(グレー)といった性能や設計とは関係のない基準で定義付けられてきました。
羽毛という素材は、そういう表面の顔ではなく、もっと複雑で、奥の深いものなのです。
詳しくは〝羽毛ふとんの設計〟のメニューをごらんください。

RENOVATION & INNOVATION・リノヴェーションとイノヴェーション・改革と革新

管理と改革のヒストリー
羽毛はネジや家電のように、工業規格品としての品質管理はできません。
天然素材であるがゆえに、さまざまな要因でその品質が変化します。良し悪しの判断基準も人の体感による部分が大きい商品です。
そんな羽毛の性能を数値化することに成功したのは、すでに10年以上前のことです。
厳格で適切な検査内容と判定基準、そしてその膨大な検査結果を分析することで、優れた品質の保持に全力投球してきました。
羽毛ふとんの現場では、工場の天井まで積み上がった原料羽毛の蔵置から、CILと協同し、ランダムにサンプリングしたダウンボールひとつの顕微鏡目視に至るまでさまざまな局面で、品質管理を推進しています。
さらに、品質を維持するだけではなく、抗アレルギーと消臭効果のための〝アレルGプラス〟を蒸着した〝AGP(アレルGプラス)羽毛〟のように、
品質そのものを革新、新たな羽毛の価値を創造しています。

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